歯科衛生士がやってはいけない治療とは

抜いても削ってもいけない歯科衛生士
虫歯の治療は歯科医師の仕事です。
歯科衛生士は歯科医師の治療の補佐はできますが、実際に患者の歯を削ったり、抜歯をしたりするのは歯科医師の資格を持った人でなければなりません。
抜歯のために麻酔をかける際、麻酔を打つことは歯科衛生士でもできるのでしょうか。
麻酔を打つことは、基本的には歯科医師の行なう業務ですが、歯石除去のための鎮静麻酔を行うことは歯科衛生士でもできます。
ですが担当医の適切な管理の下、当人が十分な知識と技術を有している必要があります。
また、知識と技術が十分でも、歯茎に注射を打つことは禁じられています。
他にも、レントゲン撮影をする際にX線のボタンを押すことは法律で禁じられています。
過去に裁判になって罰せられた人もいたのです。
X線のボタンを押してはいけない理由
レントゲン撮影を行なうとき、放射線が放出されます。
微量なので身体には悪影響を与えませんが、胎児に悪影響を与える可能性があるので妊婦にはレントゲン撮影ができません。
また微量とはいえ放射線が放出されるので、取り扱いには注意が必要です。
そのため、レントゲン撮影専門のレントゲン技師がいます。
歯科医院の場合レントゲン技師を別に雇うのは費用がかかりますし、需要はそこまで高くないため、医師がレントゲン撮影を行います。
X線のボタンを押すことができるのは、歯科医師の資格を持った人だけです。
歯科衛生士や歯科助手ができるのは、患者をレントゲン室に案内して準備をするところまでです。
例えどのような事情があったとしても法律で禁止されているので、X線のボタンを歯科衛生士が押すことはできません。